サバンナの聖なる木の下で大切なものは何かを確かめあう。

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国土の大部分をサバンナが占めるケニアでは「木の下には叡知が宿る」と考えられている。
木の下で長老たちが会議をしたり、結婚式を挙げたりする風習があるのは、聖なる力によって
正しい方向に導かれるという言い伝えがあるからだ。このことは、アフリカの森に
暮らしていたわたしたちの祖先が草原に出て、直立二足歩行を始めたという人類の起源と
不思議に符号する。森よりも外敵が多いうえに、身を隠す場所の少ない草原で人類が
生き残ったのは、森から出るときに木の下で知恵を授かったから。そんな遠い記憶が、
ケニアの風習に息づいているのかもしれない。見渡す限りの大草原を夕陽が赤く染める
神々しい光景を眺め、家族や愛する人と「生命とは何か」「地球とは何か」といった
根元的なことを考えてみるのは意義深い。どれほど難しい問いだとしても、
聖なる木の下では答が見つかることだろう。